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2020.02.03

WING

防衛省、「たかなみ」中東地域へ情報収集のため出国

安倍首相、日本にとって重要な任務、隊員約200人激励

 防衛省・自衛隊は2月2日、海上自衛隊横須賀で中東方面で情報収集活動を行う護衛艦「たかなみ」による「派遣情報収集活動水上部隊」出国行事を実施。「たかなみ」は約200人の海自隊員を乗せて、中東方面へ向けて出発した。同水上部隊は、2月下旬にも情報収集活動の任務を開始する予定。行事に参加した安倍晋三総理大臣と河野太郎防衛大臣は訓示の中で、派遣地域を航行する船舶が日本消費の原油の9割を賄っているとして、日本にとって同任務が大変重要であることを強調し、任務に当たる隊員を見送った。
 水上部隊の「たかなみ」には、2機の艦載ヘリSH-60Kを搭載する。乗艦した約200人のうち、30~40人が航空機関連のスタッフであり、海上での情報収集を行う。艦載ヘリは、いわば周辺海域を見るレーダーのようなもの。実際に飛行して周辺の船舶などを探す。また「たかなみ」の装備品は、あくまで情報収集の任務であるため、武器などは必要最低限に留まる。海賊対処と同様に、大音量で威嚇するLRAD(エルラド)や防弾ガラス、防弾板などを装備して、使用する武器としては機関銃など。仮に不測の事態などが発生した場合、海上警備行動を発令して対処することになる。これは主に日本船籍が対象となる。

 

水上部隊指揮官稲葉1佐、「万全の体制で臨む」

 

※写真1=第6護衛隊司令の稲葉洋介1等海佐、「たかなみ」艦長の新原綾一1等海佐、以下約200人の派遣隊員へ訓辞を述べる安倍総理

※写真2=中東地域へ出港する「たかなみ」

※写真3=手を振って見送る安倍総理と河野防衛大臣