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2020.02.04

WING

航空輸送11月、国際線旅客0.8%減、利用率79.3%

近距離・アジアで減少も欧米などで旅客増加

 国土交通省がまとめた航空輸送11月分の統計は、国際線の旅客輸送量が前年同月比0.8%減の188万7000人で、人キロベースでは5.3%増の88億2199万人キロ、座席利用率が79.3%となった。国内定期航空の旅客輸送は2.4%増の933万3000人で、人キロベースが2.3%増の85億7570万人キロ、座席利用率が77.9%だった。
 これは日本の航空運送事業者の運航のみをまとめたもの。国際航空について方面別に見ると、国際情勢の摩擦で旅行者が減少する韓国線は17.7%減の12万20人だった。また中国線は、中国系エアラインの就航が増えていて旅客数が9.3%減の31万2317人。その他アジアでは1.8%減の85万4027人となった。一方で欧米方面などの旅客数は増加した。旅客数は近距離やアジアが振るわず、国際線全体としてわずかに減少した。
 国内線の旅客輸送量は、全体として前年同月を上回った。主要7空港(新千歳、羽田、成田、伊丹、関西、福岡、那覇)を結ぶ幹線ではおおむね各路線で前年を上回り、それ以外のローカル線でも旅客数上位の路線では、ほぼ前年同月を上回った。・・・