ジャルパック、初の産学包括連携協定を締結

跡見学園女子大学と人財育成や商品造成で協力
　
　ジャルパックと跡見学園女子大学は2月4日、包括連携協定を締結した。ジャルパックが教育機関と協定を締結するのは初めてとなる。今後は新たな素材を組み込んだ旅行商品造成に向けて連携していくほか、学生に実践教育の場を提供することで、卒業後に即戦力となりうる「自律型人財」の育成を目指していく。
　今回の包括連携協定は「新しい時代の産学連携」を前面に打ち出していき、大学が持つ「知見と研究」、大学生の「若い感性や情熱」そしてジャルパックの「プロ集団と実績」を相互に活用した実践教育の場を提供する。また学生には旅行商品の造成に積極的に関与してもらうとともに、造成後には振り返りを行い、改善提案の場を提供する。また、今回の協定を契機に地域と連携して新たな素材を組み込んだ商品開発に積極的に取り組んで行く。

　観光教育における差別化ポイントを追求
　江利川社長「名ばかりの提携にならないよう努力」
　
　締結式でジャルパックの江利川宗光社長は「日本にとどまらず世界において観光が果たす役割が変化していく中で、旅行会社もただ観光地に送客していくだけでなく社会課題に向き合っていくことが求められる」と問題提起した上で「企業としてさらに成長していく中で、跡見学園女子大学やそこで学ぶ学生が持つエネルギーや感性を活かしていきたい。ジャルパックにとって初めてとなる産学での包括連携となるが、名ばかりのものとすることなく、しっかりと実のあるものとしていきたい」と意気込みを述べた。

　新たな観光教育像の実現へ定期的に議論を
　実務プログラム充実でよりレベルの高い人財輩出へ

※写真＝学生とともに記念撮影に応じるジャルパックの江利川宗光社長（右から2番目）と跡見学園女子大学の笠原清志学長(その左）