ウイングトラベル
IPWラスベガス、旅行業界向けに説明会開催
羽田増枠で2020年訪米日本人400万人達成も
USトラベル・アソシエーション(UST)は2月4日、ウエスティンホテル東京で、旅行業界向けに、5月30日から6月3日まで、ネバダ州ラスベガスで開催される「IPW2020」の説明会と懇親会を開催した。USTからは国際マーケティング・マネジャーのマイケル・マーティン氏、PR担当リード・マネジャーのキャシー・レイノルズ氏らが来日し、日本から多くの旅行業界関係者がIPWに参加し、米国への日本人旅行者拡大の契機となるよう要望した。
説明会は、UST井上嘉世子日本代表の司会で始まり、冒頭、挨拶に立ったアメリカ大使館上席商務官のヨーチン・マ氏は、日頃から米国への観光促進に協力する日本旅行業協会(JATA)と旅行業か関係者に謝辞を述べた上で、「2019年は素晴らしい年だった。前年より7.4%増の375万人の日本人旅行者が米国を訪問した。今年はさらに日米オープンスカイ協定の合意で、羽田発着枠が24枠増加し、デルタ航空、ユナイテッド航空、アメリカン航空、ハワイアン航空の羽田路線が増加する。今年は日本人旅行者400万人の到達も夢ではないかもしれない」とさらなる飛躍を期待した。
商談10万件、全米サプライヤー1000以上
ネットワーキング充実、2月末まで早期割引
IPW2020のプレゼンテーションは、USTのマーティン氏が務めた。IPWでの商談会は3日間で約10万件以上、商談会による成約は米国の旅行業界に55億ドルの利益をもたらすといわれる。
商談会では、バイヤーとサプライヤーが会場のサプライヤー・ブースで、事前申し込み制のスケジュールにより1対1で行われる。
サプライヤーは全米各地から1000以上の旅行関連組織、バイヤーは世界70カ国・地域から約1300名がそれぞれ参加する。また、メディアは米国内、海外から500名の旅行関連ジャーナリストが参加し、IPWの模様を世界中に発信する。
また、IPWでは様々なネットワーキング・イベントが開催され、参加者は2020年開催地のラスベガスで、5月30日から6月3日の5日間に多くのイベントに出席できる。さらに、オープニング、ランチ、イブニング、ファイナルなどのイベントは、米国最大級のエンタテイメントが盛り込まれ、米国の魅力を体感することもIPWの魅力となっている。
IPWの登録・登録料はオンラインで受け付けている。登録料はバイヤー登録は2月28日までの早期割引で850米ドル、3月1日から4月22日までの通常料金は1300米ドル。なお、IPWに初めて登録するMICEバイヤーは無料。
スポーツ・エンターテインメントが盛り上がる
「進化系都市・ラスベガス」レイダースを誘致
次に、ラスベガス観光局トラベルトレード・マネージャーの加藤雅代氏が、ラスベガスの最新情報と魅力について説明した。
ラスベガスは、「エンターテイメント・キャピタル」と称されるほど、他の追随を許さないエンターテイメント・シティ・リゾート。加藤氏はラスベガスを「進化系都市」と表現し、日々変貌し、進化するラスベガスの魅力を紹介した。
2019年のラスベガスへの訪問者数は4252万3700人に達した。このうちコンベンション・トレード訪問者数は680万人。観光でもMICEも右肩上がりに上昇を続けている。加藤氏によると、北米トレードショー開催地で、ラスベガスは25年間と四半世紀にわたり連続1位を続けており、ラスベガスはエンターテイメントだけでなく、MICEビジネスでも大型のコンベンションが注目されている。
※写真=「IPW2020ラスベガス」の説明会・懇親会を開催した米国大使館、USトラベル・アソシエーション、ブランドUSA、ラスベガス観光局関係者