WING
奄美・瀬戸内町長らが艦艇配備・基地拡充を要望
岩田防衛大臣政務官に要望書を手交
防衛省では2月6日、鹿児島県瀬戸内町自衛隊基地対策推進協議会(会長:瀬戸内町長 鎌田愛人)が防衛省を訪問し、岩田和親防衛大臣政務官に海上自衛隊奄美基地分遣隊への艦艇配備および基地拡充に対する要望書を手交した。
海自奄美基地分遣隊は佐世保警備隊の隷下部隊で、所在基地の警備・管理および基地を利用する艦艇・航空機に対する支援を行うことなどを任務としている。1997年に特務船「むずき」が除籍となって以来、海自奄美基地には配備艦艇は無いことから、瀬戸内町自衛隊基地対策推進協議会では、艦艇配備と基地拡充を毎年防衛省に要望している。
鎌田会長は、2019年3月の陸上自衛隊奄美駐屯地および瀬戸内分屯地の開設に触れ、「南西地域の防衛力が高まっている中で、海上自衛隊も是非とも基地を拡充する必要がある」とし、「奄美群島には大島海峡という良港があり、毎年艦艇が入港していることから、瀬戸内町は重要な位置を占めていると思う」と語り、「奄美基地分遣隊を拡充することにより、海上護衛において大きく寄与するのでないか」と艦艇配備と基地拡充の利点を語った。
これに対し、岩田政務官は「南西諸島の防衛に関して、(奄美基地分遣隊は)重要な位置付け分屯地」とし、来訪した推進協議会からしっかりと意見を聞きたいと述べた。
※写真=鹿児島県瀬戸内町自衛隊基地対策推進協議会が、奄美分遣隊への艦艇配備と基地拡充を求める要望書を岩田防衛大臣政務官に手交した