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18年発生の鳥衝突1434件、前年比119件減
19年10月まで1342件発生、通年で増加見通し
国土交通省航空局は航空機との鳥衝突防止に向けた取組みとして、2018年および2019年のバードストライク発生状況をまとめた。18年に発生したバードストライクの件数は1434件で、17年よりも119件少なかった。ニアミスの件数は595件で69件減。衝突率(件数/離着陸1万回)は0.7低減した5.4だった。さらに、19年は1~10月の速報値で1342回の衝突が発生。ニアミス件数は582回だった。14年以降18年までは発生が減少傾向で進んだが、19年には通年で前年を上回る見通しだ。
09年以降、14年の件数がピークで1967回だった。以降、15年には1769回、16年に1626回、17年に1553回と、徐々に減少してきた状況。18年も同様に1434件と前年を下回った。これは各空港で衝突防止対策が効果的に行われてきたためだと見ることができる。しかし19年は10月までの速報値ながら、すでに1300件を超えて推移。11、12月のこれまでの状況を考慮すれば、18年の件数を上回ることになる。
月別で発生状況を見ると、5~6月と8~9月に18年を超えてバードストライクが発生した。発生件数上位の空港で見れば、伊丹、成田、新千歳、宮崎、鹿児島、長崎、高知、新石垣、高松、松山、富山といった空港で、前年を上回る鳥衝突が発生した。
このデータは、鳥衝突防止対策検討会で示されたもの。毎年の衝突発生状況を調査・分析して、空港ごとの取組み状況や鳥種の特定調査なども踏まえた上で、防止対策の強化を図る。
18年には航空事故至ったケースも
羽田19年速報値、前年より減少見通し
※写真=安全運航の脅威であるバード・ストライク。2018年は減少傾向にあったものの19年は通年で前年実績を上回る見通しだ