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2020.02.12

ウイングトラベル

1月の旅行業倒産3件、負債総額2.6億円

国内・海外旅行に新型コロナの影響懸念

 東京商工リサーチによると、1月の旅行業の倒産件数は3件で、2019年9月以来、4カ月ぶりに前年同月と同数だった。負債総額は前年同月比24.4%増の2億6000万円と2カ月ぶりに前年同月を上回った。1月は負債1000万円以上、5000万円未満の発生がなく、同5000万円以上1億円未満が2件発生したことが負債総額を押し上げた。
 1月の倒産原因は、3件とも「販売不振」で、形態別では3件とも破産だった。大手企業やOTAなどとの競合や消費動向の変化で、売上減少に歯止めがかからず、ジリ貧推移を辿った中小・零細企業の息切れ倒産で占められた。
 東京商工リサーチでは、2019年10月施行の消費増税や、2020年に入って広がる新型コロナウイルス問題が、国内・海外ともに旅行消費を低迷させる恐れがあり、今後の動向が注目されるとしている。

 

※旅行業倒産件数の月次推移(東京商工リサーチ提供)