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2020.02.12

WING

防衛省、北朝鮮チョンマサン号の瀬取りの疑い

相手の不明船舶、船体に「明波5」の表示確認

 防衛省は、去る1月12日に北朝鮮船籍タンカー「CHON MA SAN(チョンマサン)号」と、「明波5」と表示した船籍不明船舶が横付けした状況を確認した。これは国連安保理決議で禁止される瀬取りが強く疑われる行為。日本政府として引き続き、各国との協力により監視の目を強化して、北朝鮮への圧力を最大限高めていく。
 これは防衛省が2月7日に発表した、北朝鮮による瀬取りと疑わしき行為。海上自衛隊第1海上補給隊の補給艦「ときわ」(横須賀)が、上海東沖約240キロの東シナ海で2隻が横付けした状態を発見した。チョンマサン号と不明船舶は、横付けした上で蛇管を接続。何らかの作業を行っていた可能性があるため、日本政府として瀬取りの強い疑いがあると判断した。
 北朝鮮船籍のチョンマサン号は、2018年3月に国連安保理北朝鮮制裁委員会によって資産凍結・入港禁止対象に指定された。一方の不明船舶には、船体に数ヵ所「明波5」と表示されていたことが分かっている。

 

※写真=横付けしたチョンマサン号と不明船舶。安保理決議で禁止の瀬取りを行っていたことが強く疑われる。不明船舶には「明波5」の文字(提供:防衛省)