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2020.02.12

WING

防衛省、三菱電機流出データに防衛関係の可能性

当初調べでなしも、継続調査で流出可能性指摘

 防衛省は2月10日、防衛関連企業の三菱電機に対する不正アクセスについて、防衛装備庁の研究試作に関する落札評価基準や、性能など要求事項注意情報などが含まれていたことが分かったと発表した。現在、安全保障上の影響について、精査中だとしている。この不正アクセス問題は、機微な情報や気密性の高い情報などが含まれなかったとして、すでに同社が1月20日に公表した。しかし、同社の調査を引き続き行ったところ、該当する情報の流出の可能性があることが分かった。
 流出した可能性のある情報を確認したのは2月7日のこと。この情報は、防衛装備庁が2018年10月30日に企業へ貸出した、装備品の研究試作の入札に関する情報。研究試作に関する総合評価落札方式の評価基準や、研究試作に対する性能など要求事項の注意情報が含まれていたという。
 この研究は、研究開発の各段階で、運用者と研究開発担当者が直接議論を交わして、性能などを決定していく方法で進めているもの。要求事項は今後具体化されて、変更となる可能性もあるが、安全保障上の影響については精査中。また同研究は、すでに別会社が契約を締結している。・・・