記事検索はこちらで→
2020.02.12

WING

ベル、JAL、住友商事が空飛ぶクルマで業務提携

日本とアジア市場調査や事業参画で共同研究

 ベル・ヘリコプター、住友商事、そして日本航空(JAL)は2月12日、垂直離着陸電動機(eVTOL)、いわゆる空飛ぶクルマの日本およびアジアにおける市場調査や事業参画などの共同研究に関する業務提携を締結したことを発表した。3社は空飛ぶクルマ分野における新規事業の創出、次世代インフラ事業の開発などを目的とするという。ちなみに、ベル・ヘリコプターが空飛ぶクルマの分野で航空会社とタッグを組んだのは、同社として世界で初めてのことだ。
 ベル・ヘリコプターは人を輸送するBell Nexus、今年のCES2020においても4EXを発表したほか、ヤマトホールディングスと共同で物流用のAPTの開発にも取り組むなど、空飛ぶクルマの開発を推進中だ。そうしたなか2019年4月に住友商事との間において、この新たなエアモビリティ分野に関する提携を発表しており、その枠組にあらたにJALが加わったかたちだ。
 今回の3社による提携では、eVTOLを用いた移動サービスなどを実現するための日本およびアジアにおける市場調査のほか、インフラ構築に関する検討、eVTOLの運航に対する社会全体の理解促進や、安全確保および騒音への対策など、「空飛ぶクルマ」の普及にとって解決すべき課題への取り組み、そして事業化の推進に向けた賛同企業の参加・協力の依頼といった項目で協力する。・・・

 

※画像=ベル・ヘリコプターはJAL、住友商事と空飛ぶクルマで業務提携。日本およびアジア市場の市場調査、事業参画などで協力する

※画像=運航会社であるJALが加わったことで日本の空飛ぶクルマ事業が加速しそう。機体メーカーであるベル、総合商社の住友商事、そして航空会社のJALの知見を結集して市場調査や市場創出を目指す