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防衛省、新型コロナ防止でクルーズ船など災害派遣
船内患者搬送、医療支援など、帰国邦人宿泊も支援
防衛省は、流行している新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、災害派遣を実施している。2月13日現在、クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス号」での支援や、帰国邦人などの宿泊施設での支援などを行っている。
13日にはダイヤモンド・プリンセス号で、医官8人程度、看護官13人程度で、下船時のPCR用検体採取支援を行う予定だ。また医療支援業務は、自衛隊医官5人、薬剤官3人、看護師など5人が行う。クルーズ船内から患者を搬送する作業支援については、最大約40人の要員で取り組む計画。その際に、自衛隊救急車4両で、ニーズに応じた搬送を行うこととしている。また、クルーズ船の生活支援については、物資搬入・仕分けなどを実施する。また退院の活動拠点・宿泊場所については、PFI船舶「はくおう」を活用する。
帰国邦人などの宿泊施設の支援については、女性隊員を含む約70人を3施設に派遣して活動を行う。生活支援については、10人からなるチームを編成して、支援物資の配布、問診票の回収、食事の配膳、ゴミ回収などを行う。派遣する施設は、国税庁税務大学校へ4チーム、厚生労働省保健医療科学院へ1チーム、財務省税関研修所へ1チーム配置する。さらに9人が健康管理支援を行うとして、帰国者の健康状態の確認や、健康相談などを行う。医官1人、看護官2人でチームを編成する。
※写真=薬剤官が医薬品の仕分け作業を行う(提供:防衛省)