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2018.06.11

WING

在日米軍機の超低空飛行訓練で答弁書

山本太郎議員の指摘、ICAO最低高度下回ると遺憾表明

 政府はこのほど、山本太郎参院議員の在日米軍機による超低空飛行訓練に関する質問主意書に対する答弁書をまとめ、米軍動画サイトに投稿された超低空飛行映像が三沢基地のF-16によるもので、岩手県一戸町の高森高原風力発電所の風力発電タワー(高さ78メートル)より低く飛行し、これはICAO(国際民間機関)や日本の航空法に規定される最低高度より低いと認め、米側に遺憾の意を表明し、低空飛行訓練の改善を要請したことを明らかにした。
 問題の映像は2018年4月2日付でUSAミリタリーチャンネルに投稿され、山本議員は日米合同委員会の在日米軍低空飛行訓練についての合意事項に反する低空飛行訓練であり、米軍は合意事項を確実、誠実に履行していない実態が明らかになったとして政府の認識を確認する質問を提出した。
 同議員は映像で確認できる地名や施設名を答えるよう求めたが、政府側は米軍が運用上の理由から飛行経路を明らかにしなかったので、飛行区域および地名や施設名の回答は困難とした。ただし、風力発電所の風車のタワーは、岩手県二戸郡一戸町の高森高原空力発電所のタワーである可能性が高いとし、ICAO最低高度より低いとしている。当該機が三沢基地のF-16であることは米軍から説明を受けたとしている。