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水星磁気圏探査機、愛称「みお」に
航海安全を祈願する愛称に
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、今年10月頃にも打ち上げ予定の水星磁気圏探査機MMO(Mercury Magnetospheric Orbiter)の愛称を、「みお」(MIO)に決定した。応募総数は6494件あって、そのうち「みお」の提案者数は19件だった。ちなみに、「みお」に類似した提案として、「みおつくし」が3件あった。
JAXAによれば、「みお」とは河川や海で船が航行する水路や航跡の意味を持つことから、これまでの探査機の研究開発の道のりを示すとともに、これからの航海安全を祈る愛称であることのほか、古くより船が航行するときの目印にする標識を澪標(みおつくし)と云い、和歌では「身を尽くし」の掛詞になることから、努力と挑戦を続けるプロジェクトメンバーの思いを表していると説明。さらに、水星の磁気圏によって変化する太陽風のプラズマの流れのなかでMMOは探査し、この状況と船が流れの中を進むイメージが合致すること、海外の方にも発音しやすいことを選定の理由として挙げた。