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2020.02.19

ウイングトラベル

JAL、新型コロナで韓国・台湾減便、東アジアに対応拡大  

JAL中国便3割、韓国6割規模に縮小、台湾9割超維持

 日本航空(JAL)は2月18日、新型コロナウィルスによる感染拡大と需要減退の影響で、3月の韓国、台湾線における減便・運休に踏み切ることを発表した。韓国線では羽田−金浦線と成田−釜山線で一部便の運休を決定。台湾関連では関西−桃園線を減便する。中国関連路線についても、関西−上海浦東、中部−天津、羽田/成田−香港の各線で減便するなど、新型コロナウィルスによる需要減退への対応を拡大する。
 韓国では韓国保健福祉省が、台湾でも中央流行疫情指揮中心(中央感染症指揮センター)が、それぞれ日本国内における新型コロナウィルス感染拡大に伴い、日本への渡航・滞在時に対する注意喚起を呼びかけている。JALとしては、こうした現地当局の対応は今回の減便などに踏み切った要因の一つであるとの認識を示しつつ、そもそも東アジアを中心に感染が拡大しており、日本発の海外渡航需要、海外発の渡航需要に影響が出ているためだなどと説明した。
 新型コロナウィルスによる感染拡大でJALが中国および韓国、台湾線の減便・運休などといった対応措置を講じる以前と比較すると、中国本土の運航便数は週98往復便から週34往復便へと縮小。香港線は週14往復便が週7往復便になっており、中国本土と香港線をあわせると、対応前と後を比較して約33%の規模にまで縮小することが浮き彫りとなった。