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2020.02.26

WING

ブルーインパルス、五輪大会聖火到着式で展示

5色のシンボル大空に、カラースモーク使用

 航空自衛隊第4航空団第11飛行隊「ブルーインパルス」は、来る3月20日のオリンピック・パラリンピック聖火到着式で、カラースモークで大会シンボルマークを描く展示飛行を行う。1964年の東京大会、1998年冬季の長野大会では、それぞれカラースモークによる展示飛行を行ってきた。2020年大会でも色鮮やかな五つの輪が大空に描かれることになる。
 今年開催の東京大会の聖火は、ギリシャから空輸され、3月20日に宮城県・松島基地へ到着する。この到着式で、ブルーインパルスによる展示飛行を実施する計画だ。防衛省・自衛隊ではこれまで、カラースモークの塗料について、環境に影響を与えないものなど選定を進めてきた。そのため、カラースモークでシンボルマークを描く展示飛行を実現させることができた。
 22日には河野太郎防衛大臣が松島基地を視察して、部隊の準備状況などを確認。「いよいよオリンピックに向けて聖火が到着するという、非常に重要な式典をここで行うことができるというのは、防衛省・自衛隊にとっても大変光栄なこと」だと述べた。さらに他国で同様の展示飛行が行われた例が少なく、難度の高い飛行になることを説明した。その上で「当日天気が良ければ、きれいなマークを空に描いていただきたい。また、それ以外の準備も組織委員会と協力して進めたい」と期待感を示した。
 また河野大臣は、2020年の東京大会は「復興五輪でもある」という。視察した松島基地そのものが津波による甚大な被害を受けた。「大変大きな被害を受けた基地が、街と一緒になって復興を成し遂げた」ことを踏まえ、改めて同基地で聖火を迎えることが光栄なことだと語った。