WING
JAXA、SARデータを軌道上で画像化装置開発
アルウェットテクノロジーと共同開発
宇宙航空研究開発機構(JAXA)とアルウェットテクノロジーは2月26日、人工衛星搭載の合成開口レーダ(SAR)データを軌道上で画像化する装置(オンボード画像化装置)の共同開発に成功したことを発表した。今後アルウェットテクノロジーでは、小型衛星向けのコンポーネントとして装置の製品化に取り組む方針で、一方のJAXAは大型衛星への実装することの検討を進めていく予定だ。
両者が開発した装置は、従来は地上の計算機で行っていたデータ処理を、高速処理が可能なFPGA(field programmable gate array)に適したアルゴリズムに書き換えてファームウェア化することにより、世界で初めて衛星搭載用の装置として実現したもの。SAR観測データを軌道上の衛星内で準リアルタイム処理することによって、衛星からのダウンリンク量の大幅な圧縮が可能となるという。
※写真=JAXAとアルウェットテクノロジーが共同開発した「SARデータの軌道上画像化装置」(提供:JAXA)