ウイングトラベル
新型コロナ対策で主要各国が外国人入国禁止
日本も欧州全土に渡航制限、海外旅行に試練
新型コロナウイルス感染症の自国への拡大を受けて、先進主要各国政府は3月16日、外国人への入国制限に踏み切った。現地時間でカナダやフランス等のヨーロッパ、ロシア、シンガポール、オーストラリア、エジプトなどは日本人を含む外国人の入国を禁止した。
一方で、日本も外務省が感染症危険度を引き上げ、イタリア・スペイン各州、サンマリノ、アイスランドをレベル3の渡航中止勧告に発出したのをはじめ、英国とアイルランドのレベル1を除く欧州ほぼ全域をレベル2の「不要不急の渡航は止めてください」に引き上げ、海外への渡航を制限した。
これにより、新型コロナウイルスから自国民を守るために、各国が国内で封じ込め、外国から遮断するという、言わば「鎖国状態」にすることで、感染者の拡大を防止する段階に入った。
この段階では、海外へ渡航できる国の方が圧倒的に少なくなり、空港の閉鎖、国際定期便の運航停止などが相次いでいることから、新型コロナウイルス感染症の終息の目処がつくまで、海外旅行は険しくなった。
主要な海外旅行先で、双方向交流が可能なのは米国と危険度1の英国、アイルランド、さらには日本に対して入国制限を課していないトルコなどに限定される。トルコは中国、韓国や中東と欧州の一部の国々など14カ国に入国制限を課しているが、日本に対しては対象としていない。また、タイ、フィリピン、ニューカレドニア、フィジー、南アフリカなども日本に対して入国制限を課していない。
※世界の新型コロナウイルス感染症例(WHO調査)