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安倍首相、防大卒業式で自衛隊改憲の意欲強調
誇り高い任務遂行へ、環境整備の必要性
安倍晋三内閣総理大臣は3月22日、参加した防衛大学校卒業式の訓示で「隊員たちが、高い士気の下で使命感を持って任務を遂行できる。そうした環境をつくっていかなければならない」と述べて、自衛隊の憲法明記を目指す考えを改めて強調した。
これは訓示の中で、去る2月2日に神奈川県・横須賀港を出港して中東海域での情報収集活動に従事する護衛艦「たかなみ」に言及したときの言葉。出発式の当日、隊員たちを直接激励することができた、としながら「一点、残念だった」ことがあったという。それが、出発する自衛官家族に混じって“憲法違反”と書かれたプラカードが掲げられていたことだと説明。このプラカードを「隊員の幼い子供たちも、もしかしたら目にしたかもしれない」と述べると、さらに続けて子どもたちが「どう思うだろうか。そう思うと、言葉もない」と話した。
自衛官の子ども、家族のため、改憲を含む環境づくりの必要性を「改めて強く感じている」と考えを示して、卒業生に対して今後「高い誇りを持って、任務に当たってほしい」と述べた。・・・