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2020.03.26

ウイングトラベル

JNTO、新型コロナ終息後の反転攻勢へ準備  

速効性に軸足置いた活動を最優先に展開
 
 日本政府観光局(JNTO)は新型コロナウイルス終息後の反転攻勢に向けた準備に着手し始めた。世界的な旅行需要が回復基調を迎えた時にいち早くプロモーション再開ができるよう、航空会社や旅行会社とより踏み込んだ連携を模索していくなど速効性に軸足を置いた活動を推進する。さらに開催延期が決まった東京オリンピック・パラリンピック(東京オリパラ)向けに準備していた一部のプロモーションについても、リカバリー活動の一環として実施していくことを明らかにした。このほか、外客誘致にとどまらず、国内旅行需要の喚起に向けた支援についても自治体やDMO、他の旅行・観光団体と連携して展開していく方針だ。
 2月の訪日外国人旅行者は前年比58.3%減の108万5100人と急減速した。特に訪日需要をけん引していた東アジア4市場(韓国、中国、台湾、香港)は71.9%減と大幅な落ち込みとなった。3月は新型コロナウイルスの水際対策強化で入国制限が実施されていることもあり、さらなる減少は避けられない状況だ。

 

 JNTOコールセンター、約5000件の相談対応
 2月前半から訪日リスク言及する声高まる
 5月以降の航空券、キャンセルせず保留する動きも
 終息後に安心・安全に旅行できる環境をアピール
 航空会社や旅行会社との抜本的連携強化検討
 オリパラプロモーションの一部を先行展開へ
 他の観光関連団体と連携し、国内観光再活性化へ

※写真=新型コロナウイルスの影響と今後の取り組みの方向性などを説明するJNTOの金子正志理事