記事検索はこちらで→
2018.06.15

WING

国際個人飛行装置コンテスト、日本チームが受賞

10チーム選出、日本からはチーム「teTra」が選出

 ボーイングがグランドスポンサーを務め、人間の移動手段をテーマとして「GoFly Prize」が主催する個人用飛行装置の国際コンテスト「GoFly」の第1期受賞10チームに、日本から参加した「teTra 3」(teTra)が入った。今回のコンテストで提案された様々なアイデアのなかから、次世代のパーソナルモビリティーが、誕生し、社会実装へと結びつくことが期待できそうだ。
 このコンテストは、誰もがどこででも安全に利用できる個人用飛行装置の開発を競い、2年間にわたって開催されるもので、賞金総額は200万ドル。
 第1期は昨年9月にスタートし、今年4月18日で締め切りに。世界95カ国、3000名を超える規模の参加者が集まっている。応募数百の作品を業界の専門家からなる審査委員会が審査した結果、高い評価を獲得した10チームが選出された。
 受賞作品はすべて、垂直もしくは垂直に近い離着陸機能を備え、燃料補給や再充電の必要なく20マイル(約32キロ)の有人飛行ができる安全な個人用飛行装置の設計で、試作機製作の基礎となるものとのことだ。
 なお、第2期への応募は第1期に設計を提出していることは必須ではなく、2019年3月に受賞者が発表される。世界中のエンジニア、デザイナー、起業家には改めて賞に参加し、アイデアを実現することが奨励されているとのことだ。第2期では、最も優れた試作機を製作した4チームにそれぞれ5万ドルが贈られる。また第3期の最終審査は、2019年秋に開催される Final Fly-Off会場にて、ボーイングと業界有数の組織で構成された専門チームによって行われ、グランプリ受賞者が発表される見通しだ。

 第1期の受賞者は以下の10チーム(飛行装置名のアルファベット順)。
・「BlueSparrow」BlueSparrow(米国)
・「ERA Aviabike」Aeroxo AC(ラトビア)
・「Flykart2」Trek Aerospace(米国)
・「Harmony」Texas A&M University(米国)
・「HummingBuzz」Georgia Tech(米国)
・「Leap」Leap(英国)
・「Mamba」Mamba(米国)
・「Pegasus I」Scoop(米国)
・「Silverwing」Silverwing(オランダ)
・「teTra 3」teTra(日本)

※画像=日本から選出されたチームteTraの「teTra 3」(提供:GoFly)