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2020.04.01

ウイングトラベル

IATA、航空会社の第2四半期純損失は4.2兆円

6月末までに6.5兆円の手元資金使い果たす懸念

 国際航空運送協会(IATA)は3月31日(ジュネーブ現地時間)、新型コロナウイルスの感染拡大で、各国政府が講じている渡航・入国制限措置によって大幅な需要減退に見舞われているとして、航空会社は急速にキャシュバーンが進行しているとの見方を示した。その上で、航空会社は今年6月末までに610億ドル(日本円:6兆5675億円)もの手元資金を使い果たし、第2四半期の純損失が390億ドル(4兆1988億円)に達する可能性があることを明らかにした。
 IATAが去る3月25日に発表した予測では、各国政府が講じている厳しい渡航・入国制限措置が3ヵ月継続するとしたシナリオに基づくと、通年ベースの航空需要は対前年比38%減少し、旅客収益も2520億ドル(約27兆円)減少するだろうと試算。とりわけ第2四半期(4-6月期)の需要の落ち込みが、もっとも激しいものとなるとしていた。