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2020.04.01

ウイングトラベル

新型コロナ関連の経営破綻は25件に

TSR、全国の全産業に拡大、小・零細多く

 東京商工リサーチ(TSR)がまとめた「新型コロナウイルス」関連倒産状況(3月31日18時時点)によると、経営破綻は既に25件に達した。このうち、破産は10件、法的手続き準備中は15件となっている。企業活動への影響が深刻さを増している。
 去る2月21日に新型コロナウイルスの影響でインバウンド観光客を中心とした旅館が事業を停止し、同日、新型コロナウイルス関連倒産の第一号が発生した。それから1ヶ月強を経た3月31日時点で、倒産は10件を超えたほか、弁護士一任などの法的手続き準備中は15件となり、計25件が経営破綻した。
 新型コロナウイルス関連の経営破綻は、全国に広がっているのが特徴として、業種は食品製造販売、レストランや飲食店、宿泊・観光業、アパレル販売など、インバウンド需要と消費者対象の小・零細企業が圧倒的に多い。ただここに来て建設資材など、サプライチェーンの混乱から商品が確保できずに行き詰まる事例も発生している。また、新型コロナウイルスの感染拡大による業績悪化や先行き見通し難から、廃業の引き金になるケースも増えている。

 

※写真=新型コロナウイルス関連の倒産は10件(3月31日18時現在、TSR調べ)