記事検索はこちらで→
2020.04.02

WING

護衛艦「しまかぜ」が中国漁船と衝突事故

死者不明者ゼロ、中国側と疎通のうえ原因究明 

 海上自衛隊の護衛艦「しまかぜ」は去る3月30日、屋久島西沖650キロの東シナ海公海上で中国籍漁船と衝突した。この事故で死者および行方不明者はなく、漁船乗員13人のうち1人が腰を負傷した。漁船の状況は今のところ不明。「しまかぜ」には人員の被害なく、左舷後部側に1メートル×20センチの破孔を確認した。防衛省では、事故原因の究明、再発防止に努めるとしていて、海上自衛隊として事故調査委員会を設置。その上で、海上保安庁の捜査に全面的に協力するとしている。
 事故の発生は、30日20時28分ごろ。「しまかぜ」は警戒監視中だった。同護衛艦は事故発生直後、搭載艇で中国籍漁船の状況を確認しつつ、佐世保地方総監部を通じて、海上保安庁へ通報した。また、事故現場近傍を中国海軍の艦艇が航行していたため、両艦艇間で情報交換を行って、状況の確認に努めたとしている。事故状況に関する細部については、引き続き確認中だとしている。「しまかぜ」の船体には若干の損傷があるものの、航行には支障がない状況。・・・

 

※写真=衝突事故が発生した護衛艦「しまかぜ」(提供:海上自衛隊)