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2020.04.09

ウイングトラベル

2020年の世界の観光産業界のGDP損失額230兆円

WTTC、新型コロナで最大7500万人の雇用喪失

 世界旅行ツーリズム協議会(WTTC)は4月8日、新型コロナウイルス感染症の世界的感染拡大により、世界の旅行観光産業界に与えるGDPの損失額が2020年に2.1兆米ドル(約230兆円)に達するとの試算を公表した。これにより、世界の旅行観光産業界で最大7500万人もの雇用が失われる可能性があると試算している。過去の感染症による影響に比べても、2009年の新型インフルエンザによる世界経済への影響は最大で550億米ドル(約6兆円)、2003年のSARSによる影響額は最大で500億米ドル(約5兆円)とされており、それらをはるかに超える打撃を旅行観光産業界だけで受けると試算しており、大きな危機感を示している。
 とりわけアジア太平洋地域は、新型コロナウイルスによって世界中で最も大きな打撃を受けると予想しており、8000億米ドル(約90兆円)もの観光旅行産業のDGPがこの地域だけで失われると予測している。それに伴い、4900万人もの雇用がアジア太平洋地域で失われる可能性があると試算している。