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2018.06.19

WING

三菱地所、自律ロボ開発のシークセンスに出資

空港やホテルなどへの導入目指す

 三菱地所は、自律移動型ロボットの開発を行うSEQSENSE(シークセンス)社が6月15日付で実施した第三者割当増資を引き受けたことを発表した。三菱地所の出資額は5億円。
 三菱地所によれば、両社は実用性の高い自律移動型ロボットの開発に向けて互いに協力し、三菱地所が所有または運営管理するオフィスビル・商業施設・物流施設・空港・ホテル等への導入をはじめ、将来的には、ロボットの外部販売も目指す方針だ。
 シークセンス社は、知能機械学とロボット工学の世界的権威であり、JAXAで「はやぶさプロジェクト」にも参加した明治大学理工学部の黒田洋司教授らが創業した高い技術力を持つロボット開発会社。
 同社のロボットは、独自の3Dレーザーセンサーを活用した自律走行が可能で、三次元空間を認識して自ら立体地図を作成し、巡回の度に正常な状態との差分から環境の変化を自動的に検出し、異常を発見することが可能。また、各種センサーと高度なAI機能の搭載により、多様なニーズに応えることができるが、実用化の為には、多くの施設の様々な環境下で実証を行う必要があるという。
 そこで三菱地所の施設を提供し、街づくりにおける技術の有用性や実用化のハードルについて検証を行う。シークセンス社に出資をすることで、ロボット開発段階で協業し、より多くの実証実験の場を提供、より実用性の高いロボット開発を早期に実現することが期待することができるとしている。