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IATA、欧州・中東・アフリカ諸国の危機に警鐘
中東・アフリカは雇用半数喪失か、政府に緊急措置促す
国際航空運送協会(IATA)は4月23日(ジュネーブ、アンマン現地時間)、欧州、中東・アフリカ北部(MENA)、そしてアフリカ諸国における航空会社が、大幅な旅客収入の減少と雇用喪失の危機に瀕していると警鐘を鳴らした。IATAは世界中で新型コロナ危機に伴う金融危機リスクが高まっているとして、各国政府に対して緊急的に行動するよう求めた。
新型コロナウイルスが爆発的に感染拡大した欧州地域についてIATAは、今年の損失額が890億ドルに達するという最新の予測結果を示した。旅客需要も55%減少すると予測しており、約670万人もの人々の雇用が危機に直面することに言及した。
さらに、中東・アフリカ北部地域の航空会社でも240億ドルの損失、旅客需要も51%減少すると予想。航空・航空関連業界に従事する約120万人が失業する恐れがあると予測した。中東・アフリカ北部地域で航空・航空関連産業に従事する人々は全体で約240万人であることから、その半数もの人々が失職する可能性があるとしている。
またアフリカ諸国でも今年の旅客収入損失額は60億ドルと予想。・・・・・・・・・・・・・・・。
■欧州地域、損失890億ドル、旅客需要55%減
マイナス予測が拡大、670万人雇用危機に
■中東、航空関連産業全体の半分が失業の恐れ
損失額240億ドル、需要減は51%減と予測
■アフリカでも航空関連の半分が失職可能性
旅客損失60億ドル、需要は51%減退
※画像=新型コロナウイルスで欧州・中東・アフリカ諸国の航空会社が危機に。出入国規制が長引きIATAが発表する予測値も次々と悪化していく。IATAは航空・航空関連従事者が多数雇用を失う可能性に警鐘を鳴らす