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2020.04.27

WING

関西空港19年度、新型コロナで旅客数2%減

外国人客2月以降失速で5%減少

 関西エアポートが4月24日に発表した2019年度の関西空港の利用実績によれば、国際線・国内線をあわせた航空旅客数は、対前年度比2%減少した2876万2999人だった。
 新型コロナウイルスの感染が拡大する以前、関西空港は旺盛な訪日需要を基軸として、航空旅客数を着々と伸ばしていた。しかしながら感染拡大で需要の減退や出入国制限に伴い、相次いで運休・減便が発生した2月以降は急転。その結果、2019年度が終わってみれば、前年割れの実績となってしまった。
 国際線旅客数は4%減少した2205万7641人となった。このうち、日本人旅客数は前年並みの716万5875人に留めたものの、外国人旅客数が5%減少した1468万4174人と前年割れに。新型コロナウイルスの影響が如実に現れはじめた2月以降、外国人旅客数は2月が61%減、3月には93%減となるなど、大きな影響を受けた。
 ちなみに、国際線通過客は3%増加した20万7592人、国内線旅客数も3%増加した670万5358人だった。

 貨物取扱量、米中貿易紛争などで7%減
 発着回数、3%増の19万6022回で過去最高
 アジア増便や長距離線新規就航が奏功
 ■3月実績、総旅客数は79%減に
 国際線89%減、外国人客は93%減少
 貨物実績、対前年比9%減少
 ■伊丹、19年度旅客数は3%減
 新型コロナで3月失速が影響
 ■神戸、旅客数が3%増加
 3月は前年比43%減少
※写真=関西エアポートの19年度実績まとまる。1月まで好調も新型コロナで急転直下。蓋を開けてみれば旅客数も前年割れに