ウイングトラベル
★タイ国政府観光庁、オンラインセミナー初開催
10月以降の本格回復見据え、注目の素材紹介
タイ国政府観光庁(TAT)は4月30日、初めての試みとしてオンラインによるデスティネーションセミナー「Amazing Thailand Update」を開催した。セミナーはWeb会議システムZoomによって行われ、約100名が参加した。当日はタイの新型コロナウイルスへの対応状況に加え、タイの魅力を再発見することができる注目の観光コンテンツを紹介したほか、オンラインチャットを通じて参加者との質疑応答や今後のオンラインセミナーのテーマなどに関する意見交換などを行った。
セミナー冒頭、TATのセークサン・スィープライワン東京事務所所長があいさつした。セークサン所長は「新型コロナウイルス感染症による厳しい状況が続くなか、今はステイホームで健康に過ごしてもらい、市場が動き出した時にまたお会いしたい」と語った。
4月30日時点でタイの新型コロナウイルス感染者数は3000人を切っている状況となっている。ただ、観光立国として慎重を期し、非常事態宣言を5月末まで延長した。日本からの国際線は現在は日本航空と全日空が物資運搬等のために運航しているだけとなっている。またLCCのZIPAIR Tokyoが5月14日の就航を予定していた成田−バンコク線も就航延期が発表された。
そうした中で、今後のタイの観光業についてTATは、5月中旬から少しずつ国内需要が動き出し、空の便はLCCが6月中旬、タイ国際航空の日本便は7月頃の再開と見ている。また、旅行者はFITとビジネス需要から動き出し、次いでパッケージ旅行、最後にグループが戻ってくるのではと予測。本格的な復活は10月以降で、昨年並みに戻るには1年以上かかるとの見通しを示した。
※写真=タイ国政府観光庁が初めて実施したオンラインセミナーの模様