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小野寺防相、ロード米国防次官へFMS透明性求める
連携して取組み、効率よく、シンプルに、加速化
小野寺五典防衛大臣は6月19日、エレン・ロード米国防次官(取得・維持担当)の表敬訪問を受け、冒頭のあいさつで防衛装備品の対外有償軍事援助(FMS)による調達に言及。装備品の取得に関して、透明性を確保するよう協力を求めた。FMS調達では、納品書と精算書の内容に違いが生じるなど、たびたび問題が指摘される。そうした問題に米国の“言い値”による取引が垣間見えるためだ。小野寺大臣は、今後FMS調達を進めるためにも、価格も含め正確な取引を行うべきだとした。
小野寺大臣はロード次官に対し、日本として現況の安全保障環境を考慮すれば「FMS調達により高性能な米国装備品を導入することは重要なこと」だと説明。しかし、その上でFMS調達に関して、米国General Accounting Office(GAO)に相当する、日本の会計検査院でも「様々な指摘を受けている」と話した。防衛省が効率的に防衛装備品を調達するためにも「調達における透明性について協力いただきたい」と訴えた。
ロード次官は、小野寺大臣の言葉を受け「了解した。理解する」と返答。そして、日本周辺の地域における安全保障を達成するためだとして「連携に取り組んで活動していきたい」との考えを示した。さらに自身が考える最重要懸案として、FMSプロセスについて「効率よく、シンプルに、そして加速化していくものにしたい」と語った。それを日米共通の関心事として、連携を取っていくと説明した。
※写真1=ロード米国防次官と握手する小野寺防衛大臣