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2020.05.20

WING

米空母「セオドア・ルーズベルト」、緊急事態対処訓練を実施

新型コロナ集団感染から復帰の米空母、戦力復帰へ前進

 米インド太平洋軍は5月18日(米現地時間)、グアムに寄港中の米原子力空母「セオドア・ルーズベルト」で、緊急事態対処訓練「ファストクルーズ」を実施したと発表した。同訓練は、航海に出る前に行う準備状態を確認するための訓練で、出来る限り洋上・24時間勤務体制の状況を再現し、操舵機能喪失訓練や停泊訓練、訓練用機材を使った墜落対処訓練や、サルベージ訓練など、空母の各部門における緊急事態に対処できる能力が準備できているか確認するものとなっている。
 「セオドア・ルーズベルト」は今年3月に、太平洋上で新型コロナウイルス感染症の集団感染が発生。グアムに寄港して医療支援を受けた。4月29日には乗員の入れ替えを行い、艦全体にわたって消毒を行った。現在では、乗員の検疫・隔離を終え、検査でも2回陰性となった2900名以上がローテーション勤務している。マスク着用やソーシャルディスタンス維持等の感染予防策を実施しつつ、予定していたインド太平洋地域への展開に向けて準備を進めているとのこと。・・・

 

※写真=グアムに停泊している空母「セオドア・ルーズベルト」(提供:米インド太平洋軍)