日シンガポール防衛相会談、地域情勢など意見交換

自由で開かれた海洋秩序の重要性で一致

　河野太郎防衛大臣は5月19日、シンガポールのウン・エンヘン国防大臣と電話会談を行った。会談では、新型コロナウイルス感染症対策における防衛当局の役割や対応などについて話し合ったほか、最近の地域情勢について意見交換。法の支配に基づく自由で開かれた海洋秩序が重要だとする考えを共有した。河野大臣は、日本が「力を背景とした一方的な現状変更の試み、また、緊張を高めるいかなる行為にも強く反対する」と説明した。
　会談では二国間の防衛協力・交流などの意見交換を行った。河野大臣は、自由で開かれた国際秩序が、これまでの世界の平和と繁栄を支えてきたとして、価値や利益を共有する諸外国と、引き続き連携していく必要性を強調。さらに、感染症の状況を見て、隙のない防衛態勢を維持し、両国防衛当局間のコミュニケーションや交流を継続する考えを示した。また2019年6月にASEANが発出した“インド太平洋に関するASEANアウトルック”と、日本の“自由で開かれたインド太平洋”ビジョンについて、シナジーの追求しつつ、両国間の防衛協力・交流を強化していくことが重要だとした。・・・