ウイングトラベル
★ハーツ、コロナ禍でチャプター11適用を申請
日本市場サービス継続、法的管理下で経営再建
ハーツ・グローバル・ホールディングスは5月22日、世界的な新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、米国とカナダの子会社を米国連邦破産法第11章(チャプター11)に基づく会社更生のための任意整理を申請した。ハーツはチャプター11下で再建を図るが、チャプター11の申請は米国とカナダの子会社だけで、ハーツの全事業を引き続き営業し、日本を含む世界各国の子会社は顧客に変わらぬサービスを提供し続けると、今後もサービスの継続を強調している。
新型コロナウイルス感染拡大で旅行需要が急減し、ハーツの収益と予約も急激に減少。ハーツは「従業員と顧客の健康と安全を優先し、必要のない支出を全て削減し、事業の継続・維持に努めたが、収益の回復、中古車市場の再開は不透明な状況で、チャプター11の申請となった」と経緯を説明している。
また、今回のチャプター11申請により、ハーツは長期化の可能性がある旅行業や世界経済全体の回復に向けて、「最適なポジションを確保するための、より強固な財務構造への道筋が整う」としている。
欧州、オーストラリア、ニュージーランド、日本を含むハーツの主要な国際営業地域は、チャプター11の手続きには含まれていない。また、ハーツのフランチャイズ店舗も含まれないとし、引き続き、変わらぬ営業活動を続けるとしている。
また、ハーツ、ダラー、スリフティ、ファイアフライ、ハーツカーセールス、ドンレンの子会社を含むハーツのグローバルな事業は全て営業し、顧客にサービスを提供。予約、プロモーションオファー、クーポン、ポイントサービスを含むカスタマープログラム、ロイヤルティプログラムは通常通り継続される。
※写真=ハーツ・レンタカーの日本市場向けサービスは変わらず継続される(出典:ハーツ公式サイト)