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2020.05.28

ウイングトラベル

★全米空港保安検査場で6月中旬までに新検査方式

 新型コロナ対策、人の接触機会最小限の検査方法

 米国運輸保安局(TSA)はこのほど、夏の旅行シーズンに空港が混雑することが予想されるとして、6月中旬までに全米各地の空港における保安検査場で、新たな保安検査方法を導入する方針を明らかにした。
 それによれば、保安検査場では検査員に直接搭乗券を渡さず、旅客自らバーコードなどをスキャンし、その後搭乗券を検査員が目視で確認する。
 さらに、これまで100ml以上の液体物は客室内に持ち込むことができなかったが、新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点から12オンス(約355ml)以下の手指消毒液およびジェルに限って1点持ち込むことが可能になっている。ただし、機内に持ち込む場合にはあらかじめ手荷物から取り出しておくことなどを求めるようにする。

 

 ここ数週間で保安検査場通過客が増加傾向
 TSAは夏の旅行シーズン向け警戒

 TSAが全米空港で6月中旬までに導入することを決めた新たな保安検査方法は旅客同士の距離を可能な限り確保しつつ、旅客同士、あるいはスタッフの接触をできる限り最小限に留めることを目的としたもの。
 ここ最近、米系航空会社各社は国内線を中心に座席数を少しずつ回復させてきており、6月以降、夏の旅行シーズンに向けて座席供給量回復の動きは加速していくことになりそうだ。

 

※写真=全米の空港では新たな保安検査方式が導入。人同士の接触機会を最小限に抑える狙いだ(提供:ロサンゼルス空港)