CH-53KがKC-130Jとの空中給油テストに成功

ドイツの新型重輸送ヘリ選定にアピール

　ラインメタル・ディフェンスは6月9日（ドイツ現地時間）、重輸送ヘリコプターCH-53Kキングスタリオンが米海兵隊KC-130Jスーパー・ハーキュリーズ空中給油機との空中給油テストに成功したと改めて発表した。
　ラインメタルはドイツ連邦軍のCH-53G後継を決める新型重輸送ヘリ選定（STH）プログラムにおいて、ロッキード・マーティン子会社のシコルスキー・エアクラフトと組んで、CH-53Kを提案しているところ。STHプログラムでは空中給油機能が必須となっていることから、今回の空中給油成功はフランスとドイツが調達するC-130J/KC-130Jとの連携能力を持つという大きなアピールポイントになるとみられる。
　シコルスキー・エアクラフトによれば、飛行試験は4月始めに米国チェサピーク湾で複数回行ったとのことで、試験ではCH-53Kのフライ・バイ・ワイヤ飛行制御システムが空中給油間の乗員の負担を軽減することを確認したという。

※写真＝CH-53KとKC-130Jの空中給油テストの様子（提供：シコルスキー・エアクラフト）