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2020.06.11

WING

ロシアIL-20が北海道から能登半島まで飛行

北空・中空・西空で戦闘機緊急発進

 統合幕僚監部は6月10日、ロシアのIL-20情報収集機1機が日本領空へ接近したとして、航空自衛隊の戦闘機を緊急発進させるなど対応したと発表した。同航空機による領空侵犯や危険な行為はなかった。
 ロシアのIL-20は10日午後に、北海道礼文島沖から接近。能登半島沖まで、日本沿岸に沿うように飛行した後、北へ向けて方向転換すると、日本領空近傍を離れた。
 緊急発進で対応したのは、航空自衛隊の北部航空方面隊、中部航空方面隊、西部航空方面隊。広範囲に及んだため、3つの航空方面隊が戦闘機を緊急発進させた。
 IL-20の飛行の目的など、詳細については不明だが、情報収集機であることなど、何らかの任務を受けて飛行したことも考えられる。

 

※図=ロシアIL-20が10日に飛行したルート(提供:統合幕僚監部)

※写真=緊急発進した戦闘機が撮影したロシアIL-20(提供:統合幕僚監部)