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2020.06.12

WING

エアロファシリティー、複数機種コクピットをFFS母機1台利用で特許

「呉越同舟」プロジェクト、2023年までに4〜5機種対応施設開設も

 エアロファリティーは同社が国内販売権を持つドイツ企業「レイザー社」の技術を生かした独特のフルフライトシミュレーターシステム(FFSS)の日本国内における特許を出願した。
 エアロファシリティーが出願した特許は、FFSのマザーシップに搭載しているコクピット部はFFSとして、マザーシップから下ろした各コクピットは固定ブースに入れることで、フライトトレーニングデバイス(FTD)として利用することができるというもの。各コクピットは特殊レールの上を移動し容易に入れ替えることができる。
 例えば、3機種のコクピットを用意するとすれば、1台をFFSのマザーシップ用に設置して、残りの2台をFTDとして活用する。
 エアロファシリティーでは、「こうすることにより1機種当たりのFFS導入コストを大幅に削減でき、低コストでの操縦訓練を可能にする」とみているほか、「異なる機体メーカーのコクピットにも対応できる」として、同社はこのFFSSを「呉越同舟プロジェクト」と名付け複数の機体メーカーに参加を呼び掛ける方針だ。
 エアロファシリティーとしては、「2023年までに4〜5機種程度を1台のマザーシップで対応する施設の国内設置を目指す」としている。
 ヘリコプターの操縦においてフルフライトシミュレーター(FFS)を活用した訓練は高い効果を得ることが知られているが、日本国内ではこれまで普及が進んでいない。現在稼働している民間ヘリコプター用FFSはわずかに神戸のエアバス・ヘリコプターズ・ジャパンが持つ「EC135」用の1台のみ。
 ただ、同社によれば、・・・・・・・。

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