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2020.07.03

WING

陸上イージス、支払い済みの195億円の内訳

支払い済み事業の対応など防衛省で今後検討

 防衛省はこのほど、配備を断念したイージス・アショアに対してこれまでにかけた費用の内訳を明かした。すでに支払いを終えた金額は、導入決定を表明した2017年度には約27億円で、2018年度が5.4億円、2019年度が162.6億円だった。すでに契約を済みとした約1787億円のうち、約195億円を米側や事業者へ支払ったことことになる。また2020年度には、垂直発射装置の取得に関する予算として約115億円と、国内システムとの連接調査に関する予算約14億円を示していたが、いずれも相手側とは未契約で、支払いはなかった。
 費用の内訳は、参議院の小西洋之議員の質問に対する答弁書で明らかにしたもの。防衛省は質問書を受けて、導入に関連する各事業とその支出額について説明。しかし質問書では、契約した事業者やすでに支払いが終了した事業に対して今後取る措置を明らかにするよう求められたが、答弁書では具体的な方向性も含めた検討を今後行うためだとして、回答を控えた。・・・