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2020.07.03

WING

FAA、737MAX認証試験飛行を計画どおり3日で終了

各国当局が注ぐ厳しい視線、運航再開までのプロセス明らかに

 米連邦航空局(FAA)とボーイングは7月1日(現地時間)、運航停止中の737MAXの認証飛行試験を終了した。6月29から開始した認証飛行試験は、事前にFAAが発表していたように3日間で終了したかたちだ。これにより去る2019年3月14日以降、全世界で飛行停止を余儀なくされている737MAXの飛行再開に向けて、大きなマイルストーンとなった。
 FAAによれば、FAAのパイロットとエンジニアが、同機の自動飛行制御システムに関連してボーイングが提案している変更点を評価。FAAは「認証飛行試験の完了は重要なマイルストーン」との認識を示しつつも、「飛行中に収集されたデータの評価など、多くの重要な課題が残っている」ことに触れ、「(認証)慎重なプロセスを踏んでおり、ボーイングの作業を徹底的に検討するために必要な時間を取る予定」だと明かした。その上で、「航空機が認証基準を満たしていることをFAAの安全専門家が納得した後にのみ、運航停止命令を解除する予定」として、慎重な立場を示している。
 認証飛行試験の完了という大きなマイルストーンをクリアした737MAXだが、・・・

 

※写真=3日間の認証飛行を無事に終えた737MAX。認証飛行を終え、運航再開に向けていよいよ検証作業に入る