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成田空港、東京五輪選手団用の臨時ターミナル整備へ
臨時預け荷物集積所も、選手・関係者のスムーズ移動実現
成田国際空港会社(NAA)は6月28日、2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会時に向けて、各国選手団用の臨時専用ターミナルを整備する方針を明かした。さらに、閉会後に一斉に各国選手団が帰国することを想定して、選手村における空港外チェックインで事前に預かった手荷物の保安検査・仕分け・一時補完を行う臨時手荷物集積所を整備地区(暫定貨物上屋)に設置することも決めた。いずれも2019年度末までに整備する計画にあることを明かした。
各国選手団用の臨時ターミナルは、第1ターミナル航空会社用としては、JALオペレーションセンター1階と第2ターミナルバスゲートを活用する。その規模は2200平方メートル。チェックインカウンター、保安検査、出国審査場を整備する。
一方、第2ターミナルを利用する航空会社用としては、第2ターミナル南側暫定国内線施設と既設の内際乗り継ぎ施設を活用する。施設規模は1750平方メートルで、チェックインカウンター、保安検査、出国審査場を設置する計画だ。
臨時手荷物集積所は、既設の暫定貨物上屋を活用する。規模は約9000平方メートルで、1棟あたり約1300平方メートルの上屋を7棟利用する計画だ。
また、選手・大会関係者向けの動線を設定する。出入国時における選手・関係者の移動がスムーズに行われるように、ターミナル内における専用/優先レーンやカーブサイドにおける車両乗降スペースを設定。2018年度末までに決定する方針だ。
さらに、選手・関係者の手荷物取り扱いについては、2019年度末までに入国時における選手・関係者の大量の手荷物に対応するため、第1ターミナル南ウイング、第2ターミナルに到着バゲージクレームを増設。選手・関係者は手荷物が多く、競技用品のチェック等により滞留することが想定されることから、手荷物受取場内に専用の荷物ピックアップスペースを設定する。これについては、今年度末までに決定すべく、関係機関と協議を進めているという。
加えて出入国時における選手・関係者のバス移動を効率的に行うために、ターミナル地区または整備地区の空きスペースに、選手・関係者用バスや荷物運搬用トラックの待機スペースを設定することも検討中だ。