世界の空港実績、旅客数が前年比94.4％減

ACI、「航空史上最悪の落ち込みに」

　世界空港評議会（ACI）が7月3日（現地時間）に発表した4月の世界各地の空港データによると、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、4月の航空旅客数は対前年比94.4%と、かつてないペースで急落したことが明らかになった。その前月の3月には前年比55.9％減少という激的な落ち込みを記録していたものの、その数字をあっさりと塗り替えた。ACIは4月の実績について、パンデミックの拡大と各国政府が講じた出入国制限および移動自粛などの影響で、航空史上最悪の落ち込みを記録したとしている。ACIによれば、世界の航空旅客数は、今年1月から4月の累計期間において、世界全体で41.8％もの落ち込みとなった。
　急速な落ち込みとなった旅客市場と比較して、貨物市場の落ち込みは4月の段階では「まだそれほど大きなものではなかった」という。
　ACIのまとめでは、世界の航空貨物輸送量は昨年4月と比較して22.6％減少となり、1-4月の4ヵ月間では10.8％減少となった。・・・

オリベイラ局長、空港経営も危機に直面
各国政府の支援不可欠

※写真＝運航便・旅客数が激減している世界各地の空港。ACIは空港が危機的な状況にあるとして緊急的な政府支援を呼びかけている。写真はコロナ禍の成田空港

※表＝4月の国際線・国内線の旅客及び貨物状況（提供：ACI）

※表＝4月の地域別旅客状況（提供：ACI）

※表＝4月の地域別貨物状況（提供：ACI）