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2020.07.10

WING

UAC、ロシアン・ナイツ向けSu-35Sを4機追加生産

ロシアン・ナイツはSu-35Sに機種転換完了

 統一航空機製造会社(UAC)は7月8日(ロシア現地時間)、ロシア空軍のアクロバットチーム「ルースキエ・ヴィーチャズイ(英名:ロシアン・ナイツ)」向けのSu-35S戦闘機4機を追加生産したと発表した。
 4機編成でアクロバット飛行を行うロシアン・ナイツでは、昨年11月にYu.A.ガガーリン記念コムソモリスク・ナ・アムーレ航空機工場(KnAAZ)で4機のSu-35Sを受領しており、今回新たに生産した4機は予備機になると見られる。

 

ロシアン・ナイツは今後も最新機を運用する

 

 また、ロシア国防省は7月9日(ロシア現地時間)、ロシアン・ナイツがこれまでの装備機種Su-30SMから最新戦闘機であるSu-35Sへの機種転換を完了したと発表した。
 ロシアン・ナイツのパイロット達は、昨年11月に最初のSu-35S戦闘機4機を受領してからリペツクに所在するロシア国防省の航空要員訓練・実用試験センターでSu-35Sへの機種転換訓練を受けていたとのこと。今年の対独戦勝記念日の軍事パレードにはSu-30SMで参加したロシアン・ナイツだが、今後の国家行事や展示会などはSu-35Sで飛行することになる。
 発表によれば、ロシアン・ナイツのパイロット達は前述の通り7月8日にKnAAZで4機のSu-35Sを受領後、機体のチェックを終えてコムソモリスク・ナ・アムーレを飛び立ち、ノヴォシビルスクでの中間着陸を経て、モスクワ州・クビンカまで飛行したという。ロシア国防省は、「アクロバットチーム『ロシアン・ナイツ』のパイロット達は、今後も航空宇宙軍が装備する最新型の航空機を運用していく」と語っている。

 

※写真=UACはロシア空軍のアクロバットチーム「ロシアン・ナイツ」向けにSu-35S戦闘機4機を追加生産した(提供:UAC)

※写真=ロシアン・ナイツはSu-30SMからSu-35Sへの機種転換を完了した(提供:ロシア国防省)