ウイングトラベル
★観光庁長官に蒲生篤実総合政策局長
田端長官は退任、コロナ禍での長官交代に
国土交通省の幹部人事で、田端浩観光庁長官が退任し、後任の観光庁長官に蒲生篤実総合政策局長を充てる人事が内定した。7月中に発令される見通し。蒲生氏はこれまで観光分野の経験はないものの、航空局、海事局、鉄道局などで幅広いキャリアを積み、大臣官房人事課長、総合政策局公共交通政策部長、大臣官房総括審議官などを経て、2017年7月より海事局長、2018年7月より鉄道局長、2019年7月より総合政策局長を歴任している。
観光庁長官を退任する田端浩氏は、2002年4月より観光部旅行振興課長(当時)をつとめ、9.11やSARSなどで危機的状況に直面する観光の回復に産業界とともに取り組んだほか、2009年7月より観光庁観光地域振興部長、2016年6月より国土交通審議官をつとめ、地域振興や国際交流の促進に尽力した。2018年7月からは観光庁長官として、官民一体となった観光政策の推進において強いリーダーシップを発揮してきた。
現在、観光産業は新型コロナウイルスの感染拡大によって未曾有の危機に直面しており、非常に厳しい状況下での長官交代となる。7月22日から始まる国内旅行の回復に向けた「Go Toトラベル事業」をはじめ、未だ再開の目途が立たない海外旅行、訪日旅行の再開に向けて、観光庁が新体制でどう臨むのか、今後の取り組みが注目される。
※写真=蒲生篤実氏