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2020.07.13

WING

欧州セカンダリー空港の長距離線が危うい

プライマリー空港補完する路線は一部廃止へ

 ヨーロナッパのセカンダリー空港の長距離線ネットワークが危うい。フライトステータスなどのサービスを提供するOAGは、例えばマンチェスター(MAN)、ブリュッセル(BRU)、ヘルシンキ(HEL)、ベルリン(TXL)、デュッセルドルフ(DUS)、そしてスタンステッド(STN)などといった、長距離線ネットワークを獲得するために努力を積み重ねてきたセカンダリー空港は、そのネットワーク回復に「何年もの歳月を必要とするかもしれない」として警鐘を鳴らした。
 こうした空港は、いわゆる大都市圏の基幹空港(プライマリー空港)を補完する空港で、プライマリー空港が有する路線と同様の長距離線ネットワークを補完的に有しているケースが少なくない。
 「航空会社が財政健全化の取り組みを加速するなか、セカンダリー空港では必然的に長距離線の一部が廃止されることになる」(OAG:ベッカ・ローランド氏)とし、今後はセカンダリー空港の有する長距離線ネットワークが廃止されていく方向に向かうと予測した。
 「これらの空港は長距離路線を維持するために、一層の努力しなければならなくなる。さらに欧州のLCCによる積極的な市場再編に直面しているため、短距離線やリージョナル路線のサービスを維持するためにも、より一層の努力が必要になるだろう」とコメント。「長距離線の就航先は、一度失うと二度と戻って来ないかもしれない」とし、保有する路線を一度失ってしまえば、その路線を復活させることは難しいかもしれないとの認識を示した。
 新型コロナ禍で大幅な需要の減退に直面している航空会社各社は、・・・・・・・・・・・。
 シングルトラックの長距離線は維持傾向
 競争少なく航空会社は高い利益率
 季節便豊富な空港も影響は小さい