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2020.07.13

WING

文科省、NASAと月探査協力で共同宣言

アルテミス計画で日本の協力具体化など明記

 文部科学省の萩生田光一大臣は7月10日、米航空宇宙局(NASA)のジム・ブライデンスタイン長官との間、「月探査協力に関する共同宣言」に署名したことを発表した。萩生田大臣によると、昨年10月に日本政府が「アルテミス計画」に参画することを決定して以降、「文科省とNASAの間で調整を進めてきた結果、本日の共同宣言のとりまとめに至った」としており、「共同宣言では、アルテミス計画における我が国の協力内容を具体化すると共に、ゲートウェイおよび月面における日本人宇宙飛行士活動機会について、その詳細を今後策定する国際約束等で規定することに合意した」ことを明らかにした。
 日本政府は昨年10月、米国が提案する国際宇宙探査計画「アルテミス」に参加することを決定した。この「アルテミス計画」とは、NASAが計画した有人月探査計画。月面上に水の存在が確認されたことをきっかけとして、国際的な月探査競争がスタートしている。
 NASAは2024年までに米国人宇宙飛行士を再び月面へと送り込むことを計画しているほか、月軌道上を周回する宇宙ステーション「ゲートウェイ」を建設し、そこを拠点として月面探査ローバーを月面に送り込むことのほか、月面基地を建設することなどを計画している。ちなみに「ゲートウェイ」は、火星探査など深宇宙探査の拠点としても活用する予定だ。
 「アルテミス計画」ではまず、無人でスペース・ローンチ・システム(SLS)とオリオン宇宙船を月へと輸送。その後、有人でSLSおよびオリオン宇宙船を月周回軌道へと送り込み、地球へと帰還する。そして「ゲートウェイ」整備などを経て、2024年までに宇宙飛行士を月へと送り込む計画だ。
 萩生田大臣は共同宣言への署名について、・・・・・・・・。

※画像=文科省はNASAとの間でアルテミス計画参画で共同宣言。日本の役割や日本人宇宙飛行士の活動機会などについて今後具体化していく(提供:NASA)