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2020.07.16

WING

ボーイング、4-6月の民間機納入は20機と超低空飛行

第1四半期に記録した50機をあっさり更新

 ボーイングが7月14日(現地時間)に発表した第2四半期(4-6月)の航空機納入実績によれば、期間中の民間航空機納入機数が、全体でもわずか20機に留まった。1月から6月までの半年かけても、その納入機数はわずか70機という歴史的低水準となっている。ちなみに4-6月期間中に納入した機体のうち737ファミリーが4機だったほか、787型機についても3ヵ月間でわずか7機となったことが明らかになった。
 第1四半期の納入機数は50機だったが、これは1984年第1四半期に記録した34機という数字以来の低水準に続くものだった。しかし今回発表された第2四半期の納入機数は、わずか20機に留まり、それらの数字をあっさりと塗り替える歴史を作ってしまったかたちだ。
 737ファミリーでは737MAXが未だその飛行を再開するために不可欠な米連邦航空局(FAA)からの認可を取得することができず、顧客に対する引き渡しを行うことができない状況だ。一方、787型機は新型コロナウイルス感染拡大の影響で、航空需要が冷え込んでいることに加え、航空会社各社の財務状況が著しく悪化していることが影響している。
 ちなみに、その737MAXはMCASソフトウェアを適用した機体を用いて、6月29日から3日間におよぶFAAの飛行試験を完了した。FAAは航空機が認証基準を満たしていることをFAAの専門家が認めた場合に限り運航停止命令を解除するとしている。・・・
・・・ なお、第2四半期中の各プログラムの引渡状況は下記の通り。
(民間航空機部門)
・737=第2四半期:4機、1-6月累計:9機
・747=第2四半期:1機、1-6月累計:1機
・767=第2四半期:4機、1-6月累計:14機
・777=第2四半期:4機、1-6月累計:10機
・787=第2四半期:7機、1-6月累計:36機

 

(防衛宇宙・安全保障部門)
・AH-64新製=第2四半期:9機、累計:11機
・AH-64再生=第2四半期:18機、累計:32機
・C-40A=第2四半期:0機、累計:0機
・CH-47新製=第2四半期:6機、累計:15機
・CH-47再生=第2四半期:0機、累計:1機
・F-15=第2四半期:3機、累計:3機
・F/A-18=第2四半期:4機、累計:9機
・KC-46=第2四半期:1機、累計:6機
・P-8=第2四半期:3機、累計:6機
・商用衛星=第2四半期:0機、累計:0機
・軍事衛星=第2四半期:0機、累計:0機

 

※写真=ボーイングの第2四半期納入機数はわずか20機に。第1四半期も50機に留まっていたが、それを更に大きく下回る数字となった