WING
ZIPAIR、USDOTからホノルル線営業許可
就航向け残る関門はFAAとETOPS認可
米運輸省(USDOT)は去る7月10日付で、日本航空(JAL)傘下の中長距離LCCであるZIPAIR Tokyo(ZIPAIR)に対してホノルル線開設の営業許可を与えた。新型コロナウイルスの感染拡大で不透明感が漂うものの、同社としては冬ダイヤがスタートする10月25日から、成田ーホノルル線の定期便開設を目指す方針だ。なお、ZIPAIRは去る4月20日にUSDOTに対して路線開設に向けた営業許可を申請していた。
今回の営業許可取得はあくまで路線開設に向けた手続き上の通常ステップ。この第1の関門をくぐったとはいえ、この先には米連邦航空局(FAA)からの許可に加え、ETOPS認可取得という2つの大きな関門が待っており、まだまだ就航に向けた入り口段階にあるといえる。
そうしたなか親会社のJALでは、ハワイアン航空との間で共同事業(JV)を形成することを試みていたが、今年3月にUSDOTが独禁法適用除外(ATI)を認めないとの最終判断を下した。このJVのなかには、ZIPAIRもメンバーとして加わっていた。
ZIPAIRとしては、その設立当初からホノルル線開設を視野に入れていたことから、・・・
※写真=ZIPAIRがUSDOTからホノルル線の営業許可を取得することに成功。就航に向けてFAA認可とETOPS認可など関門は残る