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2020.07.20

WING

NEC、ハワイ5空港に感染症対策ソリューション

感染抑制図りながら経済復興目指すツールに

 日本電気(NEC)は、ハワイ州内にあるダニエル・K・イノウエ空港など主要5空港に対して、生体認証・映像分析技術とサーマルカメラを組み合わせた感染症対策ソリューションを提供する。今年7月末までに、各空港内にサーマルカメラを設置し、設定以上の体表温度(38度)を検知した際に管理者に通知するソリューションを導入する。さらに今年12月末までに、空港内に設置したカメラと顔認証技術および映像分析技術を活用して、対象人物を特定するソリューションを導入する。これらにより、渡航者の体表温度の測定と、体表温度の高い人物の特定を、効率効果的に行うことができるようにする。
 世界屈指の人気のリゾート地であるハワイは、新型コロナ禍の真っ只中にあって、地域経済の主力産業である観光産業が大打撃を被っている。そうしたなかハワイ州では新型コロナウイルス感染症の拡大を受けて、在宅要請および渡航者への14日間の自己隔離措置を実施しており、渡航者数は大幅に落ち込んでいる。ハワイ州交通局としては感染拡大を抑えながら経済の復興を図るため、米国本土や日本など海外からの渡航者が主に利用する5空港に、感染症への水際対策としてNECのソリューションを導入することを決めた。・・・

 

※写真=オアフ島のダイニエル.K.イノウエ空港などハワイ州5空港にNECのソリューションが導入開始(提供:NEC)