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2020.07.21

ウイングトラベル

★NEC、ハワイ5空港に感染症対策ソリューション

 感染抑制図りながら観光復興目指すツールに

 日本電気(NEC)は、ハワイ州内にあるダニエル・K・イノウエ空港など主要5空港に対して、生体認証・映像分析技術とサーマルカメラを組み合わせた感染症対策ソリューションを提供する。今年7月末までに、各空港内にサーマルカメラを設置し、設定以上の体表温度(38度)を検知した際に管理者に通知するソリューションを導入する。さらに今年12月末までに、空港内に設置したカメラと顔認証技術および映像分析技術を活用して、対象人物を特定するソリューションを導入する。これらにより、渡航者の体表温度の測定と、体表温度の高い人物の特定を、効率効果的に行うことができるようにする。
 世界屈指の人気のリゾート地であるハワイは、新型コロナ禍で、主力の観光産業が大打撃を受けている。ハワイ州交通局としては感染拡大を抑えながら経済の復興を図るため、米国本土や日本など海外からの渡航者が主に利用する5空港に、感染症への水際対策としてNECのソリューションを導入することを決めた。
 NECがハワイ州の主要5空港に提供するソリューションは、米国のサーマルカメラメーカーであるInfrared Cameras社と協力して展開するもの。プロジェクトはNECがハワイ州交通局から受注したもので、受注金額は導入費や10年間の保守費などを合わせて約3750万米ドルにのぼるという。

 

※写真=オアフ島のダイニエル.K.イノウエ空港などハワイ州5空港にNECのソリューションが導入開始(提供:NEC)