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2020.07.21

WING

露軍、最新の移動通信装置「メドヴーハ」を配備

無人航空機「グラナート-4」と組み合わせる

 ロシア国防省は7月20日(ロシア現地時間)、サマラ州に駐屯している中央軍管区の部隊に、最新の移動式通信装置(CTS)「メドヴーハ」を初めて配備したと発表した。
 「メドヴーハ」はティーグル装甲車をベースとしており、最大10メガビット/秒のデータ転送速度で安定した回線を提供可能な衛星通信局、短波(HF)および超短波(VHF)無線局、通信端末を備えている。戦術的および技術的特性としては、高いノイズ耐性と安定性を持つ短波帯で適応無線通信を提供することができ、その最大到達距離は2000キロメートルになるという。また、「メドヴーハ」は無人航空機「グラナート-4」を組み合わせており、指揮所にリアルタイムで映像を送信することができる。
 ロシア国防省は、「メドヴーハ」の配備によって、前線指揮所の展開時間を半減し、多くの作業を自動化、情報伝達にかかる時間を大幅に短縮することを可能にしたという。

 

※写真=「メドヴーハ」はティーグル装甲車をベースにしており、高い走破性を持つとのこと(提供:ロシア国防省)