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19年水準の回復は2024年に、回復の遅れ鮮明
IATA、最新予測で前回予測から回復を1年後ろ倒し
国際航空運送協会(IATA)は7月27日(ジュネーブ現地時間)、最新の世界の旅客需要予測結果を発表した。航空交通量の回復が予想よりも遅れていることが浮き彫りとなったとして、航空需要を示すRPKが新型コロナ危機以前の水準に戻るのは、前回予測よりも1年後ろ倒しされた2024年になると予測した。
IATAは2020年の世界の旅客数(搭乗者数)は2019年と比較して55%減少すると予想しており、4月の予想では46%減を見込んでいたことから、大きく悪化したかたちだ。IATAは6月の旅客数について、「予想よりも回復の遅れを想起する数字だった」とし、RPKは前年同期比86.5%減となっており、コロナ危機の底と思われる5月91.0%減という数字から、「わずかに改善したに過ぎない」と、回復が想定以上に遅れているとの見方を示した。
業界回復遅れの要因が散見
感染拡大やテレビ会議普及など